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では、タテ位置のほうが「有効」な場合は?— 写真のフレーミングについて
この2枚の写真、主題の「移動」を感じますか? 「画像はヨコ位置が基本である」— これには、文章に入れる「挿し絵」や記事に添える「説明写真」とか、あるいはポスターやリーフレットといった宣伝・告知の「素材」として等ではなく、単純な「1枚の画像」として成立している場合、という大条件が付きます。 これからお話しする「では、タテ位置のほうが有効性を発揮するのは、どのような画像(絵・写真)のときなのか」についても、この大条件を踏まえたうえで、どうかお読みください。 上の、横に並んだ2枚の写真をみてください。 右は、むかし友人が撮ってくれた20代の私のポートレートです。 狭い自宅の壁や本棚を背景に、私という「人物」を主題としてフレーミングして撮影してくれました(オリジナル画像)。 左は、その写真を左右・反転させたものです。 右と比較して、こちらはどうでしょう。こんどは「壁・本棚・部屋の奥行き」が主題になり、手前にいる人物のほうは、この画像においては副次的なモチーフとなるように見えてきませんか? この「カラクリ」について説明します。 人間の脳の視覚情報処理は「視
3 日前読了時間: 4分


写真はまずヨコ位置から ~「言語的」メッセージの優位性
見比べてみてください。どちらが好きですか? 本の表紙、ポスターやリーフレット、あるいは記事に添えられる素材として — 写真の使い途は様々ですが、そのような広告や文章のメッセージを補完するといった目的は別として、純粋に「1枚の」写真として成立させるに相応しいのは「よこ位置」(ランドスケープ)だと私は思っています。 私たちは、左右に並んだ2つの眼球で目の前のものを見るので、タテ位置の画像よりヨコ位置(つまり横に広がる画像)のほうが視覚情報の入力が「ストレスなく」できる — だから多くのメッセージを読み取ることができるのではないか — 。この仮説に基づき、私はいま写真を撮り続けています。 シンガポールで暮らしていた時に撮影した作品『今日新加坡(20~22)』においても、そこに収めた約40枚の写真すべてがヨコ位置で撮ったものになっています。 続いてまとめた『麗都街景(22~24)』の約50枚も、すべてが横位置写真で構成されています。 この仮説(持論)に基づく撮影・編集作業は私の信念であり、ただの「風景写真ならばヨコ位置が向いている ≒...
3 日前読了時間: 3分
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